にしたけクリニック 検査内容

咳が止まらない方、黄色や緑の痰(たん)が絡む方、喘息(ぜんそく)でお困りの方

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検査内容


呼気中一酸化窒素測定(FeNO測定)


呼気中の一酸化窒素濃度を測定し、喘息の診断と管理に利用します。22ppb以上だと喘息の疑い、35ppb以上だとほぼ喘息と診断できます。



胸部レントゲン検査


胸部レントゲン検査は、咳が出る、痰が出る、息苦しいなどの症状があるときに行なわれる検査で、一般診療や健康診断などでも実施される単純撮影のことを指します。
レントゲン(エックス線)は人体を通り抜けますが、骨のように通り抜けにくいところがあるため、通り抜けたエックス線を画面に写すと濃淡ができ、体内の様子を知ることができます。
立位での正面像(と側面像)を撮影します。撮影のときはしっかり息を止めないと写真がぶれるので注意が必要です。正面撮影では、胸側にフィルムを置き、背中側からX線を照射します。大きく息を吸い、しっかり止めたところで撮影します。
肺の病気の診断に有用で、肺がん、肺結核、肺炎などでは、異常が白い影として映ります。



肺機能検査(スパイロメトリー)


肺機能検査とは、肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。
スパイロメーターという計測器を用い、以下のような項目(肺気量分画)の結果から、肺機能を診断します。

・肺活量…空気を胸いっぱいに吸い込んで、それをすべて吐き出したときに、どれだけ多くの空気を吐き出したかを調べます。

・%肺活量…年齢や性別から算出された予測肺活量(基準値)に対しての、実測肺活量の比率を調べます。

・努力性肺活量…胸いっぱいに息を吸い込み、一気に吐き出した空気の量を調べます。

・1秒量…努力性肺活量のうちの最初の1秒間に吐き出された空気の量を調べます。

・1秒率…努力性肺活量に対する1秒量の比率を調べます。



○肺機能検査で何がわかるのか?


呼吸がゼーゼーする、咳が出る、痰が出る、息切れするなど、肺の病気が考えられる時に行ないます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断、気管支喘息の診断・治療効果の判定にも使われます。



○肺機能検査はどのような検査か?


スパイロメーターという機械を使って測定します。
まず、肺活量を測ります。鼻をノーズクリップで止め、呼吸管を接続したマウスピースを口にくわえ、静かな呼吸を数回繰り返した後、一度大きく息を吐き(最大呼気)、次に大きく息を吸い(最大吸気)、さらに大きく息を吐きます(肺活量)。これを2~3回繰り返します。
次に、努力性肺活量、1秒量を測定します。
まず、静かな呼吸を2~3回繰り返したのち、大きく息を吸い、一気に強い息を全部吐きます(努力性肺活量)。呼吸量はグラフに表れ、1秒間の呼吸量を測り(1秒量)、呼気率を計算します(1秒率)。
検査は10分くらいで終了し、苦痛は全くありません。



○検査結果の判定


%肺活量で80%以上、1秒率は70%以上が基準値となっています。
肺活量の基準の目安は、成人男性で3500cc、成人女性は2500ccです。
%肺活量が80%未満の場合は、肺結核や肺線維症など、肺の空気を入れる容量が少なくなる拘束性肺機能障害が考えられます。
1秒率が70%未満の場合は、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの、空気の通り道が狭くなる閉塞性肺機能障害が疑われます。



肺年齢測定


「肺年齢とは」同性・同年代の方と比較して、自分の呼吸機能がどの程度にあるのかを知る指標です。上記のスパイロメーターやハイ・チェッカーを用いて測定します。
実年齢との乖離から呼吸機能の異常を早い段階で認識してもらう概念であり、同性・同世代と比較して自分の呼吸機能がどの程度であるかを確認できます。
呼吸機能(一秒量)は、20歳前後をピークに加齢とともに低下します。肺年齢を知ることで肺の健康意識を高め、健康維持や禁煙指導、呼吸器疾患の早期発見・早期治療に活用いただけます。呼吸器疾患に対する意識を「年齢」という身近な指標を用いて高め、多くの方に肺の健康への理解と呼吸器疾患に対する予防と治療の重要性を認識していただくことが「肺年齢」普及の目的です。
実年齢よりも19歳以上高い肺年齢が出た人の、89.5%に何らかの肺機能異常がある可能性があります。
※ハイ・チェッカーは、FEV1、FEV6、FEV1/FEV6%などが測定できる手のひらサイズの簡易スパイロメータです。COPDの早期発見・スクリーニングに最適です(ハイ・チェッカーは宝通商株式会社の登録商標です)。
※ハイ・チェッカーでは、FEV1/FEV6%は73%以上が正常です。



採血検査(アレルギー検査)




アレルギー検査の種類として、

1:血球検査

末梢血白血球中の好酸球分画(好酸球の割合)を測定します。数値が5%以上の場合は、何らかのアレルギー疾患の存在が疑われます。


2:IgE抗体を測定します(※IgE抗体=血液中に存在する免疫たんぱくです) 。

この数値が高いほどアレルギーを起しやすくなります。
※ただしこのIgE抗体の値が高くてもアレルギー症状が出ない方もいれば、逆に値が低くてもアレルギー症状が出る方もいます。アレルギーはIgEだけが原因とは言い切れないため、アレルギー検査はあくまで目安として受け止めて下さい。
※総IgE(IgE-RIST)の値は、生まれた時はほとんどゼロですが次第に増えていきます。
 乳児で100以上
 幼児で150以上
 学童期200以上
 大人で300以上
であると、何らかのアレルギーの病気の可能性があります。



■MAST法

・採血した血清とアレルゲンを混和して測定します。
・0~5の6段階評価で1以上が陽性。
・1回に33種類のアレルゲンを調べることができる為、何がアレルギーの原因なのかを調べたい場合はこちらの方がむいているようです。
・検査できるアレルゲンは多種ありますが、主な物は下記のRASTと同じようなものです。



■RAST法

・採血した血清とアレルゲンを混和して測定します。
・0~6の7段階評価で2以上が陽性。
・1回に13種類のアレルゲンを調べることができます。
・ある程度、アレルゲンが特定できていて、アレルギーの度合いを詳しく知りたいような場合はこちらの方がむいているようです。
・RASTで検査できるアレルゲンは200種類ほどありますが、
 一般的な主な検査項目は、
 ヤケヒョウヒダニ
 コナヒョウヒダニ
 ハウスダスト
 イヌ皮屑
 ネコ皮屑
 卵白
 卵黄
 ミルク
 しらかんば(属)
 小麦
 蕎麦
 大豆
 ピーナッツ
 米
 よもぎ
 ブタクサ
などです。

ご自分で怪しいと思うアレルゲン(アレルギーのもとになる物質:抗原)があるならば、検査前にお伝えていただけますと項目の追加もできます。



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